宅地建物取引士試験について
こんにちは。令和2年度の宅建試験を受験された方、お疲れ様でした。新型コロナウイルスの感染拡大予防で異例の2部制にて行われましたね(10月18日、10月27日)。近年、受験生のレベルが上昇しているのか、問題が易化しているのか、高得点での決着(10月18日実施は38点)となることが多くみられる気がします。ちなみに私の合格した2017年は35点が合格ラインでした。これから宅建を受験される方々に、少しでもお役にたてたらなぁ、と思い、参考までに私の勉強の仕方やその際に作った資料なども少しづつ紹介していこうかと思います。

なぜ宅建を受験するのか?
私は、「宅建の資格を取りたい」と思った動機は何なのか、目的を明確にしておくことが合格への第一歩と思います。ちなみに私の場合は、「将来、不動産業を開業すること」が目的でした。
- 現職でどうしても必要だから
- 今は必要なくても、将来転職を考えている
- 失職してしまった時の保険
- 自己啓発、スキルアップ
等々、動機は人それぞれだと思います。合格率は毎年15~17%なので、100人中15~17人しか合格しません。目的を自問自答し「絶対に合格するぞ❕」といった、強い意志(will)を持つことが大事なのです。

どんな試験なのか?
- 4者択一のマークシート方式
- 50問で制限時間2時間(5問免除者は1時間50分)
- 約7~8割正解で合格
毎年、受験者の得点分布により合格点数が変動する相対式試験です。大体合格率が15~17%になるように調整されます。2017年までは最高で36点(5問免除者31点)取れば合格していましたが、2020年は38点(5問免除者33点)と過去最高となりました。スマホに過去問題のアプリがあったり、最近ではYoutubeにも宅建試験対策の動画が多数アップされているので、学習がしやすくなり受験者のレベルが向上したことも一因と考えられます。実際に私もYoutube動画を使って学習し、大変助かりました。出題科目は、以下の通り。
- 宅建業法 20問
- 権利関係 14問(民法、借地借家法、区分所有法、不動産登記法)
- 法令上の制限 8問
- 需給関係・取引実務 3問
- 税 2問
- 土地・建物 2問
- 鑑定関係 1問
目標の考え方は?
- 合計点40点(5問免除)を目指す
- 1問あたり2分以内に解けるようになる
出題のレベルも毎年変動するので一概には言えませんが、過去問や模擬試験で35点~40点をとれるようになりましょう40点以上は必要ないと思います。そして、2時間を50問解くとなると1問あたり2分24秒なので、見直しや難問にぶつかった場合のロスを想定すると1問あたり2分以内とするのが妥当かと思います。問題の本文を20秒、選択肢を20秒×4で読解することを意識しましょう。

どのような学習の仕方をするのか?
普段から学習されている方はその習慣があるので問題ないと思いますが、私は学習の習慣が無かったので、具体的にどうやって進めればよいのかよく判りませんでした。なので仕事でよく使うPDCAに則って進めていくことにしました。
P(plan)計画⇒D(do)実施⇒C(check)確認・評価⇒A(action)是正・行動
この流れに則ると以下の様に学習を進めていく事となります。
- どの単元や複元をいつまでにどれだけ学習するか決める(P:計画)
- 学習を行う。(D:実施)
- 練習問題や過去問題をやって、理解できているかチェックする。(C:確認・評価)
- 間違ったり、理解できていないことがあれば、復習など次にすることを決めて1(P:計画)に戻る(A:是正・行動)
以上の様に、試験までの間の大きなPDCAと、単元ごとのPDCAを回すように進めていくようにしました。下記に試験までの全体の計画の一例を作成してみました。参考にしてざっくりとした計画表を作成してみましょう。
<宅建試験受験 計画表>
いつ | 何を | 進捗状況 |
2月 | 権利関係 ・過去問題 ・復習 | |
3月 | ・法令上の制限 ・過去問題 ・復習 | |
4月 | ・宅建業法 ・過去問題 ・復習 | |
5月 | ・税・その他 ・過去問題 ・復習 | |
6月 | ・総合過去問題 ・理解していない内容の復習 ・模擬試験申込 | |
7月〇日 | ・本試験申込開始 ・模擬試験受験(〇×学院) ・復習 | |
8月 | ・過去問題 ・復習 | |
9月 | ・過去問題 ・復習 | |
10月 | ・過去問題 ・復習 | |
10月〇日 | ・試験日 |
模擬試験を受験した方がよい理由
私は模擬試験は受けた方がよいと思います。その理由としては、
・過去問とは異なった予想問題が出る
・本試験の様な場の雰囲気を体験できる
・周りの受験者と自分のレベルを比較出来る
・自分の苦手分野を認識できる
といったメリットがあります。デメリットといえば受験費用(6~8000円程度)ですが、私は模擬試験を受験したことで、本試験での緊張感が少なかったと思います。試験内容もそうですが、周りの鉛筆の「コンコン」という音、隣の受験者の咳や鼻をすする音など、気が散る要素がたくさんあることを模擬で実感できてよかったと思います。

テキスト(教材)は何を使う?
宅建の教材は無数に出回っています。なので一概に「これがおススメ」と言えない部分がありますので、最低限必要なのは基本となるテキストと問題集だと思われます。ちなみに私はこちらを使用しました(その下に2021年度版のリンクを貼っておきます)。テキストは最新版のものを使用しましょう。このサイトや他のサイト、Youtubeの動画も参考になると思いますが、それだけでは足りないと思いますので(なぜなら、古い情報だったり間違い情報のこともある)、テキストを原則とし、必ず用意しましょう。

なので、テキストは書店かネットにて自分に合ったものをチョイスするのが望ましいと思いますし、中身に関してはそんなに大差ないというのが私の意見であります。
過去問をやるのは必須ですので、こちらも貼っておきます。↓
基本書を要約したものです。一通り理解した後や、練習で間違えた内容を復習するのに効果的です。
まとめ
これから少しづつではありますが、私も復習のつもりで各科目・単元についての投稿をしていきますので、少しでも合格への手助けとなれば嬉しいです。独学でチャレンジする方、スクールに通う方、通信講座の方と様々だと思いますが、「何が何でも合格するんだ」といった意思が強ければ皆同じです。独学で合格する人もいれば、高額な講座に参加して撃沈する人もいます。「行動を変えれば、結果はついてくる。」この言葉を信条にして、取り組んでいただけたら幸いです。
てすと